【お悩み】生理前にイライラしてしまう〜理由編〜

生理のはなし

よくこんなお悩みを受けることがあります。

「生理前になると無性にイライラして、だめだとわかっていても子供にあたってしまう」        「いつもなら何てことないのに、生理前になるとちょっとしたことで怒ったり泣いたりしてしまう」

こんな生理前のイライラや気分の落ち込みは、PMS(premenstrual syndrome)月経前症候群の症状のうちのひとつ。なぜこのようなことが起きるのでしょう?


女性ホルモンには「排卵前までにピークになるエストロゲン」そして「排卵後に分泌量が増えるプロゲステロン」の2種類があります。

この2種類の女性ホルモンが脳からの指令を受けて卵巣から分泌され、正常な場合約28日周期で生理がきます。そして、そのリズムに合わせて体調や感情の変化が起きるのです。

月経後から分泌され、排卵前までにピークになるエストロゲン

生理が終わると次の排卵までに卵を育てなければならないので、子宮内膜を厚くして、より質のよい卵子が育つ環境を整える役割を持ちます。

そんなエストロゲン、「美のホルモン」とも呼ばれ、肌のハリを出す・髪に艶を出す・内臓脂肪をつきにくくする・精神を安定させるなど、女性にとってとても嬉しい効果もあるんです♡

余談ですが、「男性は無意識に排卵期の女性に惹かれる」という実験結果もあるそうですよ!


一方で排卵した後は、身体が「妊娠しているかもしれない」と感じ、プロゲステロンを分泌してエストロゲンを抑制し、妊娠を維持するための環境を整え始めます。

そうすると脳は、妊娠に備えて水分も栄養分もとにかく溜め込め!!と指令を出します。生理前にむくみがでたり、食欲旺盛になったり、代謝が悪くなるのはそのため。

そして精神を安定させる効果のあるエストロゲンを作用を抑制するのもプロゲステロンの作用なので、情緒不安定になりやすいのもこの時期なのです。



ここまで聞くと、妊娠中はともかく、プロゲステロンなんてない方が良くない?エストロゲンが多ければ多いほど良くない?と思いませんでしたか?

エストロゲンを補充することで女性ホルモンは整えられると思われがちですが、実はエストロゲンが多すぎると子宮がんや乳がんなどのリスクが高まると言われています。

プロゲステロンは、エストロゲンのマイナス作用を打ち消してくれる大切な役割を担っているんですよ!

では、生理前のイライラにはどう対処したら良いでしょうか。長くなってしまったので、〜対処編〜でその対処方法についてお伝えします。

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