さて、今日は生理前のお悩みに多い、乳房の張りや痛み、そしてむくみについてです。
生理前になると乳房がパンパンに張ってしまい、少し動くだけで痛くなる方がいますが、これは生理前に分泌量が増えるプロゲステロンが影響しています。
プロゲステロンは排卵後から生理前にかけて分泌量が増えますが、その時期は脳が「妊娠しているかもしれない」と感じ、とにかく溜め込め!と指令を出すのです。
生理前に食欲が旺盛になったり、代謝が鈍くなったりするのもそのせい。同じようにその指令に従って生理前の身体は水分を溜め込みやすく、むくみとして症状が出やすいのです。
乳房の張りや痛みは、身体が水分の排出がうまくできず、乳腺内の血管が膨張してうっ血してしまっている状態。そう、これもむくみのせいなのです。
ではむくみを軽減・予防するにはどうしたら良いでしょう?

●タンパク質多めの食事
タンパク質には水分を引きつける力があるので、タンパク質が不足してしまうと体内の水分が排出されず滞ってしまい、むくみとなって現れます。
タンパク質を多く含む食材:肉類、魚介類、卵、大豆製品、乳製品 など
また、女性ホルモンはタンパク質+コレステロールで出来ているため、むくみ=タンパク質不足=女性ホルモン不足のサインでもあるんですよ!
尚、タンパク質は一度に摂取できる量が限られていますので、毎回の食事でこまめに摂るのが良いですよ!
●身体を温める
身体が冷えると血管が収縮し血流が悪くなり、体内に水分が停滞してしまいます。腰やお腹を温めることで冷えやむくみの対策をしましょう!
また身体を温めることは月経不順の改善にも効果的です。気になる方は、身体を冷やさない生活を心がけて見てくださいね。
身体を温める方法:
・腹巻やカイロなどで腰やお腹(へその下あたり)を温める…背骨の1番したにある「仙骨」や、へそから指4本真下にある「関元」というツボ周辺を温めると身体全体が温まります
・レッグウォーマーなどで足首を温める…足首にある「三陰交」というツボを温めると身体も温まり血流がよくなります
・40度以下、15分程度の全身浴…温度が高すぎたり長すぎる入浴は、交感神経が優位になり末端まで血行が行き渡らず逆効果となる場合もあるので注意!
●ゆったりとした服装
女性は、普段からガードルなどで身体を締め付けたり、ハイヒールやブーツなど脚を締め付ける靴を着用することが多いかと思います。脚やお腹、お尻などが締め付けられると血流やリンパの流れが悪くなり、特に下半身に水分が溜まりむくみとなって現れます。
生理前は特にゆったりとした服装を心がけ、身体も心もリラックスして過ごせると良いですね。
冒頭でも触れましたが、生理前はどうしてもプロゲステロンの水分貯留作用によりむくみやすくなってしまいます。むくみ予防・軽減する方法を理解し上手に付き合っていきましょう!
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